丹沢は魅力がいっぱいつまった山塊である。本書は、丹沢の山と沢の記録を綴った『丹沢山紀行』、待望の続編である。丹沢も昔、行者が修行のため山や谷に奥深く入り込んだ。今の登山道の多くは、何百年もの間、行者が「懺悔、懺悔、六根清浄」と唱えながら踏み分けてきた道である。著者は三年かけて行者道を踏破。丹沢の歴史や文化を知れば、新しい発見があり新鮮だった。本書は、詳細な地形図と写真多数を掲載して丹沢の魅力の一端を紹介する。
(詳細な2・5万分図とコースタイムを掲載)
1952年、神奈川県川崎市生まれ。中学卒業の春、初めて丹沢大山に登り、山の魅力に惹かれる。海老名市の中学校教員に就職後、山と縁遠くなるが、大山の麓伊勢原市への転居を機に、40歳で山を再開する。神奈川県の山岳会MSC(マウントスポーツクラブ)に所属し、定年退職した今も、丹沢の山や沢を中心に山旅を楽しんでいる。著書『丹沢 山紀行』(白山書房、2012年)
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