「山を描くことは、山を見つめること」
若い頃より絵を描き続けてきた著者が、山登りを始めた三十代からは、ひたすら山に対峙し見つめ続けてきた。山の中で絵筆を走らせるその時間は、いつしか著者の至福の時となっていく。無心に、純粋な思いで山を描いた色彩の足跡が、心を通わせた山での出会いや思い出とともに、一冊の本に綴られる。自然からの大切な贈りもののような絵とことばの合奏が紙面に拡がる画文集。
1958年、横浜生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒。山は三十代より始める。卒業後より横浜を主に個展、グループ展多数。八ヶ岳南麓の日野春アルプ美術館にて三年ごとの個展六回。御茶ノ水「穂高」喫茶店、甲斐大泉ペンション「ロッジ山旅」などに作品展示。白山書房季刊誌『山の本』画文連載、挿絵担当。2001年より「山の絵」カレンダー制作。日本山岳会会員。横浜在住。
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