未知なるものに憧れ、自ら進路を定めて行くのが登山の面白さ
中学時代から三十数年間にわたり山を歩いて来た。週末は地元の足尾山塊を主に歩き、五月連休や夏休み、年末年始の休みに遠方の山に出かけるのが私の山行形態である。十代から三十代前半までは利根水源や会越国境の残雪期縦走、渓谷遡行など上信会越方面へ、三十代後半から四十代は白神山地や北海道、海外の山に足を延ばすことが多くなった。本書は三十代から四十代に出かけた雄大な日高山脈や白神山地の渓谷、そしてアンデスや中央アジア、アルプスの紀行集。山麓の民俗や異文化との出会い、ふれあいもつづられている。特に日高山脈とアルプスの詳細な記録は、この山域の資料として活用できる。(写真・地図多数掲載)
1953年、桐生市に生れる。桐生高校、群馬大学工学部卒業。東京都職員を経て群馬県職員となり、現在に至る。中学生の時に登山をはじめ、以後地元の足尾山塊を中心に活動している。そのほか日高山脈、白神山地、上信越の山域を歩いている。海外の山ではアルプス、アンデスなどに足跡を記している。著書に『袈裟丸山―自然と歴史・民俗』(2002年、七月堂)がある。
© 2015 Hakusan Shobo Co., Ltd. All rights reserved.